【会員インタビュー】空間メディアで地域と人々に笑顔を届ける!株式会社ハーヴィッド

2024年5月2日 イベント

R&Dを企業の存在意義と考え、常に挑戦し続ける企業「株式会社ハーヴィッド」にインタビュー!

2023年11月に開催されたビジネスイベント「日々是新」では、万代島ビルの最上階(地上約140m)壁面にあるホテル日航新潟様のサインを対象物としたドローンでの赤外線診断(AIRINSPECT)の実証を行うなど、新たな挑戦を続ける株式会社ハーヴィッドに取り組み内容や今後の事業展開についてお聞きしてきました。

―まずは株式会社ハーヴィッドがどういった企業なのか教えてください。
小田:「私たちは屋内外看板広告をメインに、プランニングから構造設計までトータルで対応しています。5年程前からLEDビジョン・デジタルサイネージの選定から取り付け、コンテンツ運用までのワンストップサービスやドローンを使った看板・インフラ点検を新事業として開始し、今では広く“空間メディア”としてクライアントからの様々なリクエストにお応えしています。」

LEDビジョン・デジタルサイネージというと、駅をはじめあらゆるところで見かけるようになってきましたが、この事業に取り組むきっかけなどはあったのですか?
小田:「出張で海外を訪問した際に、サイネージを使った広告が多く、日本とは比較にならないほど技術力も高いものだと知りました。看板広告業は市場規模が毎年縮小している業界です。だからこそ、その業界で仕事をしている企業が業界を変えていかなければいけないという想いと、テクノロジーを活用することに諦めずに挑んでいかなければならないという想いで始めました。しかし、取り組むにあたってイニシャルコストが掛かること、自社にリソースがないことなどいくつも壁がありました。そんな時でも、当社のバリュー(共通価値)である“挑戦”することを続け、今では事業の柱となっています。」

―ドローンを活用した事業についてもお聞かせください。
小田:「看板広告業の業務の一つとして“看板点検作業”というものがあります。看板点検は定期的に実施する義務があり危険も伴います。先程申し上げた通り、この業界は縮小傾向であり、人材不足も深刻な問題です。そこでドローンを活用することで省人化を図り、安全性も両立させることができると考え事業をスタートしました。看板以外には、老朽化するインフラ設備も社会問題となっています。人口減少が続く今の時代、より少ない人数で効率的に事業を回していくことが必要となってきます。社会課題に対してドローンを活用する事例を増やしていき、活用の幅を広げていきたいと考えています。」

(写真左:滝口さん、写真中央:阿部さん、写真右:小田社長)

―阿部さん、滝口さんにお聞きしたいのですが、ハーヴィッドに入社してからなにか意識の変化がありましたか?
阿部:「私は3年前に入社したのですが、入社当初から“挑戦することだけは守ろう”と社長から言われ続けたことで、失敗してもいい、自分がやりたいと思うことをとことんやり通そうと思えるようになりました。」
滝口:「私は今年の4月に仙台の学校を卒業し入社したばかりです。入社を決めたきっかけは、好きなことにチャレンジできる社風が根付いており、ここでなら挑戦し続けることができると感じたからです。今後はドローンを活用した事業を発展させたいと思っています。」

―組織内にハーヴィッドが掲げるバリューがしっかり共有されているのですね。
小田:「そうですね、仕事に対してポジティブであること、プロフェッショナルであること、挑戦することというのは、最低限守るべき約束として社内で共通認識を持って仕事をしています。メンバーから“もっとこうしたらいい”とか“こうして欲しい”といったように意見を出してもらえることをとても嬉しく思います。この前もメンバーから“もっと自社のアピールをして、世間からの認知度を上げた方がいいですよ”と言われました(笑)」

―今後新たに挑戦していきたいことなどはありますか?
小田:「市場のあらゆるものを組み合わせてサービス化するということを自社で検証していくことが大事だと考えています。LEDビジョン・デジタルサイネージで言えば、単なる広告だけではなく、災害情報と連携したり、駅やバス、空港などの移動サービスの情報を一括で得られるようなMaaSへの活用も考えられます。ドローンについては、今後3Dと組み合わせて建築物や土砂などの体積の実測や重量を測る手段に応用できると考えています。また、ドローンを活用して、都市のプランニングや、3次元で測量したデータをもとにランドスケープに合ったサインの設計に落とし込んでいけると思います。こういった事業はすぐには実現が難しいですが、ドローンと3Dを使ってできることを増やし、ニーズを生み出していくことが必要だと考えています。そのためにも自治体や他社との連携は欠かせないものであり、今後も産官で連携し社会課題に対して常に挑み続けていきたいです。

自社のミッション・ビジョン・バリューを組織のメンバーが理解し“挑戦する”という共通の価値観を持って事業に取り組んでいるというハーヴィッドの小田社長。今回インタビューした阿部さん、滝口さんにもしっかりその価値観は共有されており、生き生きとお話しされていたことが印象的でした。DXプラットフォームでは今後も多くの企業との関わりを持ち、新たなことに挑戦していきたいとお話しされており、やりたいと思ったことをとにかくやってみるという意識が組織としての成長につながっていると感じました。

株式会社ハーヴィッドの小田社長、阿部さん、滝口さんありがとうございました。

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